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胡椒息子(獅子文六 著、城山忠夫 カバー画)

胡椒息子(獅子文六 著、城山忠夫 カバー画)
小粒だがぴりっとしたまるで〝胡椒〟みたいな少年の成長物語。昭和12年に「主婦の友」に連載され人気を呼んだ、獅子文六の初期長篇。描きなぐったようなタッチのカバー画が楽しい角川文庫版。

牟礼家の次男、昌二郎は12歳。気が優しくて曲ったことが大嫌いなのだが、家族から邪魔者扱いされるので反発して悪戯ばかり。味方は、婆やのお民だけ。

ある日、誤解と行き違いから異母兄と喧嘩して大怪我をさせてしまい感化院へ……。しかし、そこで出会った友達との生活で本来の気性を取り戻していく。(書誌データより)
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昌二郎君も、とても愉快で耐らない。先刻、このテニス・コートの側で考えた暗い、イヤなことなぞ、まるで嘘みたいに思われる。だから彼は、ちっとも躊躇なしに、晴れ晴れと、こう訊いたのである。
「ねえ、婆や。僕がママの子でないなンて、そんな事、ありゃしないね」
するとお民は、襟元から水を掛けられたように、サッと顔色を変えた。
「まア……」

(「親のある孤児達」より)
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◎Contents
親のある孤児達
新秋
兄の縁談
空の港
重大事件
おいてきぼり
蔭日向
悪い子になってやる
寒い春風

倒れた人々
夏祭
完結篇

絶版または版元品切れ(2017年 ちくま文庫より復刊)
ソフトカバー ダストカバー
□publisher:角川文庫
□date of issue:1970年 改版5版(1969年 改版初版)
□size:14.8x10.4cm
□page:252
□condition:経年なり・可 カバーヤケスレ汚れ傷み
三方ヤケ
★カバーの折れ目が弱くなっています

» 小説
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