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詩集 原子野(吉田文憲 著)
1970年代から〝あるもの〟と〝あらぬもの〟のあわいに心をよせる詩篇を書き続け、宮沢賢治の研究者としても知られる著者が、21世紀の扉をひらく作品集。第43回晩翠賞受賞作。
宮沢賢治、吉増剛造、安藤元雄、中本道代、澁澤龍彦、エミリー・ディキンスン、シェイマス・ヒーニーらのテキストを引用しつつ、自らの詩の新たな存在の場所を模索する。
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わたしがだれだったか、わたしがだれだったか、もう思い出せない。
還れないほどに遠くへ立ち去ったものがいるのだ。
川岸で、
ひかる空をみあげて、
まなざしはいたみとなっていろとなってふるえている。
(「罌粟畑で」より)
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◎Contents
出現
……
原子野
(あなたの知らないあなたに出会おうとして……
ちさ
〝光と──わたしの──間を〟
息の〝光跡〟──五つの手紙に代えて
翡翠の庭
時の皮膜の〝ちいさな影〟
仁井田の里にて
巽医院
ただそこを通りすぎてゆくことの、……
……めまいになたものの訪れが、──
わたしが倒れたところ
罌粟畑で
贈り物
写真・装幀:福山知佐子
絶版または版元品切れ
ハードカバー ダストカバー
□publisher:砂小屋書房
□date of issue:2001年 初版
□size:26.5x19cm
□page:90
□condition:経年なり・普通 カバースレ汚れ傷み
» 詩歌・その他
https://narda.thebase.in/categories/1326667
宮沢賢治、吉増剛造、安藤元雄、中本道代、澁澤龍彦、エミリー・ディキンスン、シェイマス・ヒーニーらのテキストを引用しつつ、自らの詩の新たな存在の場所を模索する。
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わたしがだれだったか、わたしがだれだったか、もう思い出せない。
還れないほどに遠くへ立ち去ったものがいるのだ。
川岸で、
ひかる空をみあげて、
まなざしはいたみとなっていろとなってふるえている。
(「罌粟畑で」より)
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◎Contents
出現
……
原子野
(あなたの知らないあなたに出会おうとして……
ちさ
〝光と──わたしの──間を〟
息の〝光跡〟──五つの手紙に代えて
翡翠の庭
時の皮膜の〝ちいさな影〟
仁井田の里にて
巽医院
ただそこを通りすぎてゆくことの、……
……めまいになたものの訪れが、──
わたしが倒れたところ
罌粟畑で
贈り物
写真・装幀:福山知佐子
絶版または版元品切れ
ハードカバー ダストカバー
□publisher:砂小屋書房
□date of issue:2001年 初版
□size:26.5x19cm
□page:90
□condition:経年なり・普通 カバースレ汚れ傷み
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