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最近私の見て來た 蘭印(吉屋信子 著)

最近私の見て來た 蘭印(吉屋信子 著)
☆2025.2.1 再掲
吉屋信子が、主婦之友社の求めに応じて、日本と関係の深い「蘭印(オランダ領東インド:現インドネシア)をひろく女性に紹介する」という目的で旅した際の紀行エッセイ。

吉屋信子ならではの観察眼と表現力をいかんなく発揮し、太平洋戦争開戦直前のアジアの社会状況をいきいきと描き出した、貴重なレポートとなっている。モノクロ写真、多数掲載。

旅行での取材をもとに創作された短編小説「驟雨(スコール)」、帰国後に催された講演会「見て來た蘭印」の速記録が付されている。
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夜はバリ名物の、この島特有の舞踊を見た。こゝの踊り子は踊り専門でなくて、ふだんは機を織つたり、畑に出たりしてゐる男女の青年が、日頃踊りの練習をしてゐて、ホテルから頼まれると、ホテルの踊り場へ來て、ガメランといふ蘭印特有のオーケストラに合せて、踊るのだつた。
私はジャヴァのジョクジャで、蘭印藝術の影繪(ワヤンクリット)と芝居(ワヤンウォン)を見たが、その時も感じたが、このバリの踊りも、いかにも東洋人に共通する、いはゞ歌舞伎のだんまりの感じを聯想させるものがあつた。

(「バリ島の飛行旅行」より)
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◎Contents
『蘭印』に寄す
蘭印
 船出
 海上日記
 蘭印第一歩
 マラッサよりスラバヤへ
 芳澤全權
 蘭人隣組
 蘭印の日本の妻
 白と黒
 華僑
 蘭印の墓地
 蘭印邦人發展史
 バリ島の飛行旅行
 蘭印の色と匂ひと形
 さらば蘭印
 後記
創作 驟雨(スコール)
講演 見て來た蘭印

絶版または版元品切れ
ソフトカバー
□publisher:主婦之友社
□date of issue:1941年 初版
□size:18.1x13cm
□page:218
□condition:経年なり・普通 表紙ヤケスレ汚れ傷みシワ小剥がれ
三方ヤケ 経年シミ 裏見返しラベル剥がし跡

» 随筆・エッセイ
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