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小鉢の心意気(阿部なを 著)
地味で何気ないけれど、心安らぐ小鉢料理のような人生でありたい……北国の風土と、こまやかな手仕事の中から生まれた珠玉の言葉をつづった料理研究家・阿部なをの随筆集。(カバー裏紹介文より)
移りゆく季節への想いとともに、旬の食材をいかした小鉢料理のレシピを掲載。料理の話題にとどまらず、親交のあった太宰治、森田たまにまつわる思い出などが、おだやかな筆致で記されている。
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昭和十二年に西荻窪に私どもが移り住んだ頃から、太宰さんとのおつきあいが繁くなりました。その頃太宰さんは初代夫人と別れられて、一人で杉並の天沼の方に住んでおられ、さびしい自由の中で安定を失いかけておられたようです。
歩いてこられる距離ということもあって、来だすとそれがつづき、いつきていつ帰ったのか遠慮深い方なのでいつもこそこそと、出たり入ったりの時期がしばらくございました。
(「太宰治さんと私」より)
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◎Contents
わたしの歳時記
味覚歳時記
思い出の手帳から
太宰治さんと私
古田さんの思い出
私をよぶ土地サハリン
小鉢に映る母の心
女たちの正月
“おふくろ”とは
料理の道に入ったころ
いつも上を向いて歩きました
あとがき
解説:高山なおみ
絶版または版元品切れ
ソフトカバー ダストカバー
□publisher:ちくま文庫
□date of issue:2007年初版
□size:15x10.5cm
□page:243
□condition:経年なり・普通 カバースレ少汚れ上端ヨレ
» 随筆・エッセイ
https://narda.thebase.in/categories/132666
移りゆく季節への想いとともに、旬の食材をいかした小鉢料理のレシピを掲載。料理の話題にとどまらず、親交のあった太宰治、森田たまにまつわる思い出などが、おだやかな筆致で記されている。
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昭和十二年に西荻窪に私どもが移り住んだ頃から、太宰さんとのおつきあいが繁くなりました。その頃太宰さんは初代夫人と別れられて、一人で杉並の天沼の方に住んでおられ、さびしい自由の中で安定を失いかけておられたようです。
歩いてこられる距離ということもあって、来だすとそれがつづき、いつきていつ帰ったのか遠慮深い方なのでいつもこそこそと、出たり入ったりの時期がしばらくございました。
(「太宰治さんと私」より)
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◎Contents
わたしの歳時記
味覚歳時記
思い出の手帳から
太宰治さんと私
古田さんの思い出
私をよぶ土地サハリン
小鉢に映る母の心
女たちの正月
“おふくろ”とは
料理の道に入ったころ
いつも上を向いて歩きました
あとがき
解説:高山なおみ
絶版または版元品切れ
ソフトカバー ダストカバー
□publisher:ちくま文庫
□date of issue:2007年初版
□size:15x10.5cm
□page:243
□condition:経年なり・普通 カバースレ少汚れ上端ヨレ
» 随筆・エッセイ
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