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小説トリッパー 2019年春季号(今村夏子『むらさきのスカートの女』ほか)

小説トリッパー 2019年春季号(今村夏子『むらさきのスカートの女』ほか)
今村夏子『むらさきのスカートの女』(第161回芥川賞受賞作)初出誌。

そのほか、瀬戸内寂聴『追悼:橋本治さんとの縁』、井上荒野『インタビュー:スキャンダルを超えて』、尾崎世界観/最果タヒ『対談:身のある話と、歯に詰まるワタシ』など。
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うちの近所に「むらさきのスカートの女」と呼ばれている人がいる。いつもむらさき色のスカートを穿いているのでそう呼ばれているのだ。
わたしは最初、むらさきのスカートの女のことを若い女の子だと思っていた。小柄な体型と肩まで垂れ下がった黒髪のせいかもしれない。遠くからだと中学生くらいに見えなくもない。でも、近くでよく見てみると、決して若くはないことがわかる。(略)
わたしはいつも、パンを選ぶふりをしてむらさきのスカートの女の容姿を観察している。観察するたびに誰かに似ているなと思う。誰だろう。

(『むらさきのスカートの女』今村夏子 より)
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◎Contents
むらさきのスカートの女(今村夏子)
テスト用紙のドッグイア(奥田亜希子)
追悼:橋本治さんとの縁(瀬戸内寂聴)
インタビュー:スキャンダルを超えて(井上荒野)
第5回 林芙美子文学賞発表
 裏庭(阿部あみ)
汎イメージ論(宇野常寛)
焼け野の雉(梶よう子)
老婦人マリアンヌ鈴木の部屋(荻野アンナ)
李の花は散っても(深沢 潮)
妹の島(村田喜代子)
蝮三代記(木下昌輝)
レームダックの村(神林長平)
北条五代 第二部(伊東 潤)
たすけ鍼(山本一力)
できることならスティードで(加藤シゲアキ)
対談:身のある話と、歯に詰まるワタシ(尾崎世界観/最果タヒ)
ブックレビュー
 辻村深月『傲慢と善良』(鴻巣友季子)
 白石一文『プラスチックの祈り』(タカザワケンジ)
 高山羽根子『居た場所』(長瀬海)ほか

絶版または版元品切れ
ソフトカバー
□publisher:朝日新聞出版
□date of issue:2019年
□size:21x14.8cm
□page:372
□condition:経年なり・普通 表紙スレ汚れ

» 小説
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