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女の日記(宇野千代 著)

女の日記(宇野千代 著)
☆2024.8.18 再掲
98歳で天寿を全うするまで現役作家であり続けた宇野千代が、60〜70歳代に著した円熟味ある作品群を中心に精選した随筆集。

尾崎士郎、東郷青児、北原武夫、梶井基次郎など、著者が愛してやまなかった人々との思い出、自らのこと、周辺のことなど、起伏の多い人生の軌跡を綴る44篇を収録。
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東郷先生と私とは、いまから四、五十年前に、一緒に生活していたことがある。四、五年もの間、一緒だった。とうの昔に過ぎ去ったことのようでもあるが、つい、昨日のことのようでもある。或る場面々々が、ぱっと眼に浮ぶ。壮絶な喧嘩もした筈だのに、どうしても思い出せない。憎らしいことのありったけを言い合ったこともあった筈だったのに、思い出せない。やはり、月日が経ったのである。

(「東郷青児の影響力」より)
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◎Contents
模倣の天才
牧野さんのこと
亡き友
二つの川端さん
梶井さんの思い出
一種抽象的な川端さん
徳田先生の中にある「自然さ」
古い写真
あの頃の小林さん
河上さんに対する或る畏敬の念
天上の花の三好さん
宮田文子
広津先生のこと
女としての「妄想」
忘れられない人
東郷青児の影響力
三好達治さんへの手紙
青山二郎さんへの手紙
高田博厚さんへの手紙
女の日記
花日記
親しい仲
女のいのち
夏と私の建てた家
私の特技
何でも一度してみること
私の小説作法
男性と女性
言葉の持つ魔力
「風の音」その他
未練
雪の正月
百歳おいを知らず
わたしの建てた家
六十年前の生徒たち
ふるさとへ廻る
草を植える酔狂
私の一生に書いた作品の中で
手押し車
何が小説の材料か
温泉のお婆ちゃん
よよと泣かない
真の勇気を持った若者の話
もしあのとき

絶版または版元品切れ
ソフトカバー ダストカバー
□publisher:講談社文芸文庫
□date of issue:1991年 初版
□size:15x10.6cm
□page:297
□condition:経年なり・普通 カバースレ汚れ
三方ヤケ 小口くすみ

» 随筆・エッセイ
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