Item
理科室(岡本喬 著・絵)
戦後復刊した詩誌『歴程』の同人となり、詩人・作家として活動した岡本喬による、学校を舞台にした短篇集。函に描かれた印象的なイラストは、著者本人によるもの。
教室で飼っていたトノサマガエルの死と、戦闘機の墜落で海のもくずとなった父親の死を重ね合わせる、少年の心理を描いた表題作「理科室」ほか、14篇を収録。小学校教師を務めた実体験をもとに、詩人としての透徹した目を子供たちの内面に向け、作品へと昇華している。
『歴程』を主宰していた草野心平が、「一読、私は驚嘆した。文章は歯切れのよい独自のもので、みんな夫々ゆたかなファンタジーをもった傑れた文学になっている」と帯文に記している。
-------------------------
つぎの日の昼休み、みんなが校庭に出たあと、ぼくはこっそり理科準備室にはいった。アルコール液が少し濁っているのが気になっていた。背伸びをしたまま、いつまでも変わらないと思っていたトノサマガエルに、何か変化がおこっているように感じた。
(「理科室」より)
-------------------------
◎Contents
腕立てけんすい
メジシンボール
倒立
短距離走
縄跳び
マラソン
直立
いす
理科室
闇
ピアノ
石
廊下
ジャックナイフ
ハードカバー 函あり
□publisher:同成社
□date of issue:1984年初版
□size:22.2x15.5cm
□page:132
□condition:経年なり・普通 函ヤケスレ汚れ傷み 背ヤケ
本体は比較的良好な状態です。
» 小説
https://narda.thebase.in/categories/1326662
教室で飼っていたトノサマガエルの死と、戦闘機の墜落で海のもくずとなった父親の死を重ね合わせる、少年の心理を描いた表題作「理科室」ほか、14篇を収録。小学校教師を務めた実体験をもとに、詩人としての透徹した目を子供たちの内面に向け、作品へと昇華している。
『歴程』を主宰していた草野心平が、「一読、私は驚嘆した。文章は歯切れのよい独自のもので、みんな夫々ゆたかなファンタジーをもった傑れた文学になっている」と帯文に記している。
-------------------------
つぎの日の昼休み、みんなが校庭に出たあと、ぼくはこっそり理科準備室にはいった。アルコール液が少し濁っているのが気になっていた。背伸びをしたまま、いつまでも変わらないと思っていたトノサマガエルに、何か変化がおこっているように感じた。
(「理科室」より)
-------------------------
◎Contents
腕立てけんすい
メジシンボール
倒立
短距離走
縄跳び
マラソン
直立
いす
理科室
闇
ピアノ
石
廊下
ジャックナイフ
ハードカバー 函あり
□publisher:同成社
□date of issue:1984年初版
□size:22.2x15.5cm
□page:132
□condition:経年なり・普通 函ヤケスレ汚れ傷み 背ヤケ
本体は比較的良好な状態です。
» 小説
https://narda.thebase.in/categories/1326662