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ロビンソンくるぞ(中村葉子 著、古賀鈴鳴 カバー絵)
主人公の13歳の少年・あきらのあだ名は、ロビンソン。部屋が16室もあるお屋敷で、家庭教師の三郎さんと二人だけで暮らしている。
あきらは、16室の部屋のすべてに、自分で考えた変な名前をつけている。実際はいない空想上の兄「ラリルレロ」の部屋、「占い師A子さん」の部屋、「白髪少年」の部屋、「ミギが殺した鳩の墓」などなど。
ある日、幼馴染の「てっちん」がやってきて、「白髪少年」の部屋に住みつく。それから、家出少女、失業中の大人もお屋敷に転がり込み、奇妙な共同生活を繰り広げることに……。
行先不明の世の中の縮図を描くように、物語は展開していく。異才・中村葉子の小説第2弾。
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おなかの中にずーっと草むらがあった。風でざわざわとゆれるんだ。ゆれるとくすぐったくて僕はたまらない。
じゃあ笑えばいいのに。笑えばよかった。おかしいなら笑えばよかった。でも笑わない。本当におかしいと笑えないのかも。でも僕のかわりにてっちんが笑っている。
(「本文」より)
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絶版または版元品切れ
ハードカバー ダストカバー
□publisher:ポプラ社
□date of issue:2006年
□size:19.5x13.8cm
□page:164
□condition:経年なり・良好 カバースレ
» 小説
https://narda.thebase.in/categories/1326662
あきらは、16室の部屋のすべてに、自分で考えた変な名前をつけている。実際はいない空想上の兄「ラリルレロ」の部屋、「占い師A子さん」の部屋、「白髪少年」の部屋、「ミギが殺した鳩の墓」などなど。
ある日、幼馴染の「てっちん」がやってきて、「白髪少年」の部屋に住みつく。それから、家出少女、失業中の大人もお屋敷に転がり込み、奇妙な共同生活を繰り広げることに……。
行先不明の世の中の縮図を描くように、物語は展開していく。異才・中村葉子の小説第2弾。
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おなかの中にずーっと草むらがあった。風でざわざわとゆれるんだ。ゆれるとくすぐったくて僕はたまらない。
じゃあ笑えばいいのに。笑えばよかった。おかしいなら笑えばよかった。でも笑わない。本当におかしいと笑えないのかも。でも僕のかわりにてっちんが笑っている。
(「本文」より)
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絶版または版元品切れ
ハードカバー ダストカバー
□publisher:ポプラ社
□date of issue:2006年
□size:19.5x13.8cm
□page:164
□condition:経年なり・良好 カバースレ
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