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トンちゃん(中村葉子 著、宮城ユカリ カバー絵)
子供だった「わたし」の唯一の友だちは、クマのぬいぐるみの「トンちゃん」。そして、自分自身も、お母さんも、お父さんも、お兄ちゃんも、みんな「トンちゃん」と呼んでいた。
住んでいる町は、自分のためだけに動いていると思っていた。住んでいる人は、みんな、それぞれの役を演じているエキストラ。そして「わたし」が眠ると、町はあとかたもなく消え去ってしまう……。
幼ない少女の自意識に映し出された風景を、特異な言語感覚を駆使して記述した、詩人・中村葉子の小説家としてのデビュー作。
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家族全員をトンちゃんと呼ぶことで、だれがだれだかわからなくなっても、だれもそれをただそうとしなかった。あたりまえのように、みんなトンちゃんになっていた。
ただ「トンちゃん」と呼ぶことも、呼ばれることも、それは少しだけうれしいような、恥ずかしいような、そんな気持ちがした。
(「prologue 1」より)
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◎Contents
prologue 1
prologue 2
1
いい加減な従業員
驫木商店街
大衡のおばちゃん
お父さん
鶴見台小学校
ミルメーク
一瞬の人
黒い犬
2
たけし
篠
トンちゃん
光る線
絶版または版元品切れ
ハードカバー ビニールカバー
□publisher:ポプラ社
□date of issue:2005年
□size:19.5x13.8cm
□page:230
□condition:経年なり・普通 カバースレ汚れ
表紙 天面に2ヵ所当たり傷(写真8枚目)
» 小説
https://narda.thebase.in/categories/1326662
住んでいる町は、自分のためだけに動いていると思っていた。住んでいる人は、みんな、それぞれの役を演じているエキストラ。そして「わたし」が眠ると、町はあとかたもなく消え去ってしまう……。
幼ない少女の自意識に映し出された風景を、特異な言語感覚を駆使して記述した、詩人・中村葉子の小説家としてのデビュー作。
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家族全員をトンちゃんと呼ぶことで、だれがだれだかわからなくなっても、だれもそれをただそうとしなかった。あたりまえのように、みんなトンちゃんになっていた。
ただ「トンちゃん」と呼ぶことも、呼ばれることも、それは少しだけうれしいような、恥ずかしいような、そんな気持ちがした。
(「prologue 1」より)
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◎Contents
prologue 1
prologue 2
1
いい加減な従業員
驫木商店街
大衡のおばちゃん
お父さん
鶴見台小学校
ミルメーク
一瞬の人
黒い犬
2
たけし
篠
トンちゃん
光る線
絶版または版元品切れ
ハードカバー ビニールカバー
□publisher:ポプラ社
□date of issue:2005年
□size:19.5x13.8cm
□page:230
□condition:経年なり・普通 カバースレ汚れ
表紙 天面に2ヵ所当たり傷(写真8枚目)
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