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私のプリニウス(澁澤龍彦 著)

私のプリニウス(澁澤龍彦 著)
☆2024.5.14 再掲
澁澤龍彦は、古代ローマの博物学者プリニウスに、生涯を通じて深く傾倒し、その数奇な人生の終焉を描いた「火山に死す」という短篇小説(『唐草物語』収蔵)も著している。

世界最大級の自然誌事典『博物誌』全37巻を渉猟し、プリニウス独特の奇想天外な想像力を楽しみつつ、幻想と想像の異世界へと読者を誘う。

澁澤龍彦が逝去する前年(1986年)に出版された単行本の文庫化。あとがきに、「テーマは無限に出てくるが、第22回の「象」で終わっているのは、もっぱら私の思わしからぬ体調のためである」と記されている。
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『博物誌』第8巻第1章より引用する。
地上動物中で最大のものは象であり、それはまた感情において人間にもっとも近い動物である。実際、象は自国語を理解し、ひとのいうことをよく聞き、教えられた仕事をおぼえ、愛情や名誉を熱望するばかりか、人間にさえまれな美徳、正直、知恵、公平の美徳をそなえ、さらには星に対する崇拝、日月に対する崇敬の念も備えている。

(「象」より)
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◎Contents
迷宮と日時計
エティオピアの怪獣
セックスと横隔膜
海ウサギと海の動物たち
薬草と毒草
カメレオンとサラマンドラ
琥珀
畸形人間

世界の不思議
磁石
鳥と風卵
アネモネとサフラン
頭足類
スカラべと蝉
宝石
誕生と死
地球と星
天変地異
真珠と珊瑚
香料


絶版または版元品切れ(新装版流通中)
ソフトカバー ダストカバー
□publisher:河出文庫
□date of issue:1996年 初版
□size:15x10.6cm
□page:216
□condition:経年なり・普通 カバースレ汚れ
三方薄ヤケ

» 随筆・エッセイ
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