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淺草紅團(川端康成 著、吉田謙吉 装幀、太田三郎 挿絵)- 特選名著複刻全集

淺草紅團(川端康成 著、吉田謙吉 装幀、太田三郎 挿絵)- 特選名著複刻全集
☆2024.5.6 再掲
1929年(昭和4年)に、川端康成が朝日新聞で連載した長篇小説。本書は、先進社から1930年に刊行された単行本の復刻版。発行当時のモダンな装本を、できる限り忠実に再現しています。

昭和初期の浅草は大衆芸能の中心地で、美しくも恐ろしい魔の街でした。「紅団」というのは、浅草に出没する不良少年・少女のグループのこと。その首領格である「ざんぎりお弓」は、大人さえも振り回す勝気な少女です。

この小説は昭和初期の浅草の不良少年たちを描いて、多くの「浅草もの」の先駆けとなりました。1930年と1952年(主演・京マチ子)には、映画化もされています。
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十一月の中頃だった。私はその日の新聞の話をした。
「ざんぎりお何とかいふ女があげられたつて、夕刊に出てたぢやないか。」
「お何? お何ぢや分からない。私だつて、これ、ざんぎりだわ。ダンパツなんて大嫌ひ、ざんぎりお弓 ー あら、そんなことうそよ。」
弓子は瞼の直ぐしたに片ゑくぼを見せて、ついと二三歩先に出た。

(「ざんぎりお何」より)
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◎Contents
淺草紅團
 ピアノ娘
 隅田公園
 ざんぎりお何
 昆蟲館
 水族館
 銀猫梅公
 飛行船と十二階
 大正大地震
 亞砒酸の接吻
 姥宮姬宮
 新『螢の光』
 コンクリイト
 都鳥
 塔の花嫁
 白いボオト
 酸漿と異人娘
 赤帶會
 黴とレヴイウ
 左利きの彥
 少女倶樂部
 松旭齋天勝
 土手のお金
 ドイツ狼犬
 玉音の街
 鏡と裸
日本人アンナ
白粉とガソリン
縳られた夫
淺草日記
水族館の踊子

絶版または版元品切れ
ハードカバー ハトロンカバー 函
□publisher:ほるぷ出版
□date of issue:1980年 初版
□size:19.8x13.9cm
□page:302p
□condition:経年なり・良好 ハトロンカバー小破れ
本体後ろ見返し値札剥がし跡

» 小説
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