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わたしのおじさん(湯本香樹実 著、植田真 装画)
見わたすかぎりの草原で、わたしが出会ったコウちゃんは、お母さんの亡くなった弟だった ――。
この世界を生きている「わたし」たちは、どこから来て、どこへ帰っていくのか。だれもが一度は心に抱くその問いをめぐって、ていねいに綴られた文字のつらなりと、繊細な挿絵で描き出す、せつなさと希望にみちた物語。
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木の下に、青いシャツの男の子がすわっていた。
「コウちゃん?」
のどの奥から声がすべり出た。
男の子は「そうだよ」とこたえて、こちらをじっと見た。
それから目をぱちんとさせて、
「女の子が来るとは思ってなかったなあ」
といった。
わたしのこと、待ってたのかもしれない。
(「本文」より)
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ハードカバー ダストカバー 帯あり
□publisher:偕成社
□date of issue:2004年 2刷(2004年 初版)
□size: 19.5x13.2cm
□page:85
□condition: 経年なり・良好 帯少汚れ
» 小説
https://narda.thebase.in/categories/1326662
この世界を生きている「わたし」たちは、どこから来て、どこへ帰っていくのか。だれもが一度は心に抱くその問いをめぐって、ていねいに綴られた文字のつらなりと、繊細な挿絵で描き出す、せつなさと希望にみちた物語。
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木の下に、青いシャツの男の子がすわっていた。
「コウちゃん?」
のどの奥から声がすべり出た。
男の子は「そうだよ」とこたえて、こちらをじっと見た。
それから目をぱちんとさせて、
「女の子が来るとは思ってなかったなあ」
といった。
わたしのこと、待ってたのかもしれない。
(「本文」より)
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ハードカバー ダストカバー 帯あり
□publisher:偕成社
□date of issue:2004年 2刷(2004年 初版)
□size: 19.5x13.2cm
□page:85
□condition: 経年なり・良好 帯少汚れ
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