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夕暮れのマグノリア(安東みきえ 著、山口由紀子 装画)

夕暮れのマグノリア(安東みきえ 著、山口由紀子 装画)
夕暮れどき、光と闇がまじる時間に、「異界」の入り口がぼんやりとひらかれる。中学1年生の灯子は、そこに静かに目をこらして、生と死のあわいをただようものたちを見つめる――。

思春期の入り口ならではの悩みをリアルに描きながら、日常のすぐそばにある「ふしぎな世界」を美しい筆致で織り込んで、さまざまなエピソードを1年間にわたって紡いでいく。

『天のシーソー』の系譜につらなる、せつなさとやさしさに満ちた短編連作集。
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思わず息をのんだ。
十メートルはあるだろうか。りゅうぐうのつかいは今、雨空の中をゆうゆうと泳いでこちらに向かってきた。(略)
美帆ちゃんは窓にほおをくっつけて、空にむかって小さく手をふっていた。口もとがバイバイと動いているのがわかった。
ぼそりとつぶやく声がきこえた。
「おじいちゃん、いっちゃった」
ふりかえってあたしを見上げた。
「バイバイして、お魚といっしょにいっちゃった」
美帆ちゃんは遠くの空にもう一度目をやった。
「だから美帆もおじいちゃんに、ちゃんとさよならって言えたよ」

(「龍宮の使い 美帆ちゃんとのふしぎな五月」より)
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◎Contents
プロローグ
龍宮の使い 美帆ちゃんとのふしぎな五月
循環バス 凛さんとのふしぎな七月
真実のハート 千夏とのふしぎな九月
黒森の宵まつり 関田くんとのふしぎな十一月
雪幽霊 きぃちゃんとのふしぎな一月
マーブルクッキー おばちゃんとのふしぎな三月
エピローグ

ハードカバー ダストカバー 帯あり
□publisher:講談社
□date of issue:2007年 初版
□size: 19.5x13.5cm
□page:213
□condition: 経年なり・良好 帯少傷み

» 小説
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