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馬は丸顔(内田百閒 著)- 旺文社文庫 全作品集
百閒の遺志に従い「旧仮名遣い」を用いて、昭和54年から59年まで刊行された旺文社文庫〈特別企画〉全作品集より。
〝「鹿肉」だけの鍋では修辞が整わないので「馬肉」も買って入れることにした〟という、いかにも百閒らしい「馬鹿馬鹿」しい体験談が綴られた表題作をはじめ、〝人並みはづれたノツポやデブの大飯喰らひ〟が世界中からやって来る東京オリンピックの話など、22編の随筆を収録。
最晩年に刊行された、29冊目の百鬼園随筆文集。
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鹿の肉の到来は誠に難有い。
しかし、考へて見るに、鹿ばかり煮て食ふのは分別が足りない様である。曲も無やと鹿が思わないか。第一、鍋の中が鹿ばかりでは駢儷体が成り立たない。馬肉を加えて初めて修辞がととのふ。
外は粉雪が散らついてゐる寒い午後だったが、思ひ切つて馬肉を買ひに行く事にした。
(「馬は丸顔」より)
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◎Contents
馬は丸顔
仰げばたふとし
狐は臭い
白映えの烏城
遍照金剛
巨松の炎
輪舞する病魔
禿げか白髪か
海老茶式部
上 龜島町偕樂園
下 麻布龍土軒
永当永当 御慶十四年
その前夜 摩阿陀十五年
青空倶樂部
雷
近情を報じて舊情に及ぶ
摺りばん
鬼園雑纂
上 濛タリ兮漠タリ兮
下 第六囘ひよどり會
十六羅漢 摩阿陀十六年
心明堂
雀の子
前著「浪のうねうね」迄の私の本
宮城道雄著「あすの別れ」序
宮城會演奏プログラム口上一束
解説:平山三郎
「馬は丸顔」雑記
カバー:田村義也
絶版または版元品切れ
ソフトカバー ダストカバー
□publisher:旺文社文庫
□date of issue:1983年 初版
□size:15x11cm
□page:226
□condition:経年なり・普通 カバースレ汚れ
三方薄ヤケ 少シミ
» 随筆・エッセイ
https://narda.thebase.in/categories/1326663
〝「鹿肉」だけの鍋では修辞が整わないので「馬肉」も買って入れることにした〟という、いかにも百閒らしい「馬鹿馬鹿」しい体験談が綴られた表題作をはじめ、〝人並みはづれたノツポやデブの大飯喰らひ〟が世界中からやって来る東京オリンピックの話など、22編の随筆を収録。
最晩年に刊行された、29冊目の百鬼園随筆文集。
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鹿の肉の到来は誠に難有い。
しかし、考へて見るに、鹿ばかり煮て食ふのは分別が足りない様である。曲も無やと鹿が思わないか。第一、鍋の中が鹿ばかりでは駢儷体が成り立たない。馬肉を加えて初めて修辞がととのふ。
外は粉雪が散らついてゐる寒い午後だったが、思ひ切つて馬肉を買ひに行く事にした。
(「馬は丸顔」より)
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◎Contents
馬は丸顔
仰げばたふとし
狐は臭い
白映えの烏城
遍照金剛
巨松の炎
輪舞する病魔
禿げか白髪か
海老茶式部
上 龜島町偕樂園
下 麻布龍土軒
永当永当 御慶十四年
その前夜 摩阿陀十五年
青空倶樂部
雷
近情を報じて舊情に及ぶ
摺りばん
鬼園雑纂
上 濛タリ兮漠タリ兮
下 第六囘ひよどり會
十六羅漢 摩阿陀十六年
心明堂
雀の子
前著「浪のうねうね」迄の私の本
宮城道雄著「あすの別れ」序
宮城會演奏プログラム口上一束
解説:平山三郎
「馬は丸顔」雑記
カバー:田村義也
絶版または版元品切れ
ソフトカバー ダストカバー
□publisher:旺文社文庫
□date of issue:1983年 初版
□size:15x11cm
□page:226
□condition:経年なり・普通 カバースレ汚れ
三方薄ヤケ 少シミ
» 随筆・エッセイ
https://narda.thebase.in/categories/1326663