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他言無用(東郷青児 著)

他言無用(東郷青児 著)
女性を賛美する絵画を描きながら、数々のスキャンダルにまみれ、権謀術数をめぐらして二科会の重鎮として君臨した東郷青児。生涯の作品をおさめた画集『画業五十年』に続いて出版された、最晩年の随筆集。

年を重ねても「文学青年の臭みが抜けない」と述懐する著者が、折に触れて書きとめてきた、日々の出来事、おいたち、パリの思い出、恋愛事情、竹久夢二らとの交流の回想など、様々な随筆が収められている。
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竹久夢二の奥さんだったたまきさんという美しいひとを、もう覚えている人は少ないだろう。例によって紆余曲折の恋愛があり、とうとう夢二の腕に飛込んだひとだが、そのひとが東京の呉服橋橋際で港屋という小店を開いていた。(略)
眉を蒼々と剃り落としたたまきさんは、黒襟がよく似合い、首すじから指の先まで一世を風靡した夢二の絵そっくりで、なんとなく店に集まるファンの連中を夢二の空気の中にとけ込ませてゆくような感じだった。

(「私の履歴書/夢二の家」より)
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◎Contents
▶︎他言無用
 助けてくれ
 パット
 男は道徳的
 女たらし
 DOSUKEBE
 好奇心
 お祈り
 困ったものだ
 予想
 香水
 小細工
 ダンピング
 ソドムとゴモラ
 同性の愛
 マネキン
 スピード
 『匂いの園』
 接吻
 前菜
 身上相談
▶︎おんな嫌い
 臆病風
 朝と夕とレモン
 羞恥心
 理想の男
 ものにする十四則
 前か後か
 お手柔らかに
 一夫多妻
 ざんげ
 続・ざんげ
 二つのベッド
 逃げる女
 回春剤
 人さまざまの本能
 斑猫の怪
▶︎いろざんげ
 初恋の女
 オペラ時代
 ぎん猫
 ニースの金髪
▶︎私の履歴書
 少年時代
 夢二の家
 変わった画風の個展
 二科賞で絵が売れる
 今東光のこと
 初月給と結婚と
 ヨーロッパへ
 女難
 生活苦の連続
 帰国

絶版または版元品切れ
ハードカバー ダストカバー
□publisher:毎日新聞社
□date of issue:1973年初版
□size:19.5x13.5cm
□page:258
□condition:経年なり・普通 カバースレ汚れシミ 小口シミ
★本文に小さな剥がれ1ヵ所(写真7枚目)
★ボールペンによる小さな書き込み1ヵ所(写真8枚目)

» 随筆・エッセイ
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