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キャンティ物語(野地秩嘉 著)

キャンティ物語(野地秩嘉 著)
後藤猛太郎伯爵の庶子として生まれ、パリに遊学してフランス映画の輸入に携わった、川添浩史。聖心女子学院卒業後、単身イタリアに渡航して彫刻家エミリオ・グレコに師事した、タンタンこと岩元梶子。

二人は運命的な出会いを経て結婚し、1960年、六本木にイタリアレストラン「キャンティ」をオープン。その空間は、川添夫妻のカリスマ性に引き寄せられるように、文化人やタレントたちが集まるサロンとなっていく。

三島由紀夫、安倍公房、黒澤明、岡本太郎、加賀まりこ、安井かずみ、コシノジュンコ、かまやつひろし、荒井由実…常連たちは何を求めて「キャンティ」に集まったのか。その秘密をひもとく長編ノンフィクション。
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作詞家・安井かずみは、「私を形作る五十パーセント以上はタンタンからいただいたもの」というほど心から梶子を慕っていた。
フェリス女学院を出て、アルバイトで訳詞の仕事をしていた彼女は、加賀まりこに連れられてキャンティに足を踏み入れたその瞬間に、梶子の「一番の崇拝者」になった。

(「カンヌと『オンディーヌ』」より)
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◎Contents
プロローグ ― レーサーの死
桜の季節
パリへ渡る
高松宮と「光輪閣」
アヅマカブキ旋風
キャパとの再会
梶子
浩史との再婚
六〇年代のはじまり
ロカビリーの頃
カフェ・ソサエティ
カンヌと『オンディーヌ』
ロックミュージカル『ヘアー』
交渉のもくろみ
オーディションから稽古へ
『ヘアー』の精神
富士グループパビリオン
年の終わりの憂鬱
アクエリアス ― 輝く星座
イタリアの海岸
エピローグ ― 「キャンティ」の子ども達

ソフトカバー ダストカバー
□publisher:幻冬舎文庫
□date of issue:1997年 初版
□size:15.2x10cm
□page:256
□condition:経年なり・普通 カバースレ汚れ
三方薄ヤケ

» 評伝・ノンフィクション
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