Item

バンビ(フェーリクス・ザルテン著、高橋健二訳)- 岩波少年文庫

バンビ(フェーリクス・ザルテン著、高橋健二訳)- 岩波少年文庫
1920年代にドイツで刊行された、動物文学の記念碑的作品。常に死と隣り合わせに生きる森の動物たちの世界が、透徹した文体でリアルに表現されている。

ディズニーの「バンビ」の原作だが、主人公バンビが「森の王子様」として描かれる映画の世界とは大きく異なり、森に生まれた子鹿が、狩りにやってくる人間たちから身を守りながら、仲間や他の動物たちと交わり、大人へと成長していく姿を描いている。

この物語のなかで、「言葉」を交わし合うのは動物たちだけで、人間たちは正体のわからない不気味な存在として登場する。

現在、新訳版が刊行されているが、本書は半世紀にわたって愛読された旧訳版。
----------------------------
バンビは足音を耳にしたので、振り返りました。あれがいました。(略)あっちにも、こっちにも、あれがあらわれ、やぶをかきわけ、低木をなぎ倒し、幹をたたき、おそろしい声で叫びました。
「さあ!」と母おやが言いました。「まっすぐ前へ飛び出すの!わたしにあんまりくっつかないで!」ぱっと彼女は外に飛び出しました。雪が飛び散るばかりでした。バンビもあとを追って突進しました。

(「母を失う」より)
----------------------------
◎Contents
ゴールズワージーの序文
1 生まれ出たバンビ
2 草原のおどろき
3 母おやの注意
4 おばさんのふた子
5 雷雨とリス
6 雄ジカの行列
7 撃ち殺された雄ジカ
8 落ちる木の葉
9 恐ろしい第三の手
10 母を失う
11 角をみがく
12 決闘
13 反抗心
14 危険を脱して
15 再会
16 人間の話
17 思いあがったゴーボ
18 年よりの暗示
19 ゴーボの最期
20 孤独なバンビ
21 傷ついたバンビ
22 切り倒されたカシの木
23 キツネと犬
24 人間は全能ではない
25 母を呼ぶ子ジカとバンビ

挿絵、ハンス・ベルトレ

絶版または版元品切れ(2010年に新訳刊行)
ソフトカバー ダストカバー
□publisher: 岩波少年文庫
□date of issue:1995年 22刷(1952年 初版)
□size:17.3x11.2cm
□page:289
□condition:経年なり・普通 カバースレ汚れ 背ヤケ褪色

» 小説
https://narda.thebase.in/categories/1326662
¥1,200 SOLD OUT

※こちらの価格には消費税が含まれています。

※この商品は送料無料です。

通報する

関連商品

  • 世界の涯の物語(ロード・ダンセイニ 著、中野善夫ほか 訳) 世界の涯の物語(ロード・ダンセイニ 著、中野善夫ほか 訳) ¥1,400
  • カレーライスの誕生(小菅桂子 著) カレーライスの誕生(小菅桂子 著) ¥700
  • 水の子(キングスレイ 著、阿部知二 訳)- 岩波少年文庫 水の子(キングスレイ 著、阿部知二 訳)- 岩波少年文庫 ¥2,400

ショップの評価