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レクトロ物語(ライナー・チムニク 著、上田真而子 訳)- 福音館文庫

レクトロ物語(ライナー・チムニク 著、上田真而子 訳)- 福音館文庫
矢川澄子の名訳による『クレーン男』『タイコたたきの夢』によって、1980年代に日本でも広く知られるようになったドイツの作家ライナー・チムニク。

『レクトロ物語』は、自由奔放なペン画、詩的ユーモアあふれる文章によって寓話的世界を描き出すチムニクの代表作のひとつ。

いつも「新しい自分」をうっとりと夢見るレクトロは、道路掃除夫、飛行機のビラまき係、電話線監視係など、風変わりな仕事につくが、そのたびに奇妙な事件がふりかかり、どの仕事も長続きしない。

1962年/64年に刊行された『レクトロ物語』シリーズ2冊を合本した「完訳版」。
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「永遠に、ただ地上を這いまわっているだけだ」レクトロは夢の中でいった。
「アリみたいだな。みんなアリだ。五百万も五百億万ものアリ、シロアリの町々、道という道はアリでびっしり——
ああ、いっぺん空高くのぼってみたいなあ、飛行船であちこちの国の上をふわりふわりと泳いでみたいなあ。ある時は雲の上、ある時は雲の下。川は白い糸だし、森は緑の絨毯だ。そして夜ともなれば星のあいだをくぐって、ああ、もし……」

あくる日の朝、レクトロはブラーニビール社へ手紙を書いた。飛行船からの宣伝ビラ散布係はいりませんか、と。

(「飛行船での冒険」より)
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◎Contents
道路掃除夫として
ウッフィング駅での行きちがい
三百五十周年のお祭りと、失われた小さなメロディー
小包配達のむずかしさ
飛行船での冒険
〈花の三月〉組合の心配
消防士ならば
進水式
電話線の小鳥たち
フーゴー・ショウスキーの変身
何が残るのだろう?

絶版または版元品切れ
ソフトカバー ダストカバー 帯あり
□publisher:福音館文庫
□date of issue:2006年 初版
□size:17×12.5cm
□page:227
□condition:経年なり・普通 カバー上端ヨレ 背薄ヤケ褪色

» 小説
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