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日経回廊 4「特集:女方」

日経回廊 4「特集:女方」
2015年4月より、隔月で10号まで刊行された日本経済新聞社のPR誌。毎回、1テーマの特集に半分以上のページを費やし、「現代」を切り拓く文化の諸相を考察している。

男の目で観られ、男が演じ、男の肉体で完成する「女方」の芸術的洗練と蠱惑を、五代目中村時蔵の身体と言葉を通して探る。男から女となる「前 / 後」の写真を一対で並べた構成に目を奪われる。
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お富は、毒婦というよりは「伝法」という、ちょっと言葉遣いが荒い感じの女性です。いわゆる根無し草で、誰かがいないと、自分ひとりでは生きてゆけない。(略)
こういう人ですから、色気は大事です。胸元が見えるくらいに、衿が開いてますでしょう。こんな着方ひとつで役を表すのが大事だと、私は思っています。
一方背中の方は、あまり抜きません。衿と背中にはどこかで境があって、衿は抜いてもいいけれど、背中までは抜くなと言われます。

(「妾 お富」与話情浮名横櫛 より)
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◎Contents
▶︎特集:女方
 色香の話(花村萬月)
 五代目中村時蔵、女方を語る。
  息女 八重垣姫 / 中老 尾上 / 杉酒屋娘 お三輪 / 雲の絶間姫
  傾城 逢州 / 又平女房 おとく / 妾 お富 / 女房 おはま
  乳人 重の井 / 萩野屋 八重桐 / 一味斎娘 お園
  伊織妻 るん / うんざりお松
 硬質のエロス ー 中村時蔵の魅力(上村以和於)
 人はいかにして女方となるか
  中村時蔵1万字インタビュー
 身体という技術(蜷川幸雄)
▶︎連載
 言葉と生きる(四方田犬彦)
  わたしはさまざまな情熱を生きたが、
  それを知る者は少ないと知った。
  ー ピエル・パオロ・パゾリーニ『掘削機の涙』
 食べる女 - 新宿東口(最果タヒ)
 ガストロノミー最前線
 男はみんなわがままだ「菅江真澄」
 野にありて跳べ 美の活動家に会いに行く
  相馬千秋と芸術公社 / 森村泰昌
 DANDY & RHAPSODY(中村孝則)
  あの帽子は、どこへいったのか。
 ふるさと 食の横道
  山国道編 鱧と鵜飼船
 五重塔は教えてくれる
  室生寺 奈良県宇陀市
 つくる人の住まい(阿部勤)
 ここにある(黒田清輝 / 俵屋宗達)

絶版または版元品切れ
ハードカバー 帯あり
□publisher:日本経済新聞社
□date of issue:2015年
□size:24.8x18.5cm
□page:125
□condition:経年なり・良好

» 工芸・クラフト
https://narda.thebase.in/categories/1329267
¥1,400

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