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季刊銀花 114号「特集:榊莫山・庭宇宙 / 藤田洋三・鏝絵」

季刊銀花 114号「特集:榊莫山・庭宇宙 / 藤田洋三・鏝絵」
『銀花』は、1967年に『ミセス』から派生した文化誌として創刊。1970年に杉浦康平のアートディレクションによって新創刊し、2010年まで刊行された。

毎回、2つの「特集」を深く掘り下げ、ダブル表紙の緻密なアートワークでイメージ化を図っていた。

特集① 榊莫山・庭宇宙 ー 野情粛々:
先祖伝来の伊賀の広大な屋敷で暮らし、一木一草と情を通じ合い創作を続けていた晩年の榊莫山の「庭宇宙」を展望する。

特集② 藤田洋三・鏝絵「文明開化」:
明治期の職人たちが描いた「鏝絵」の世界を、写真家・藤田洋三が紹介する。『銀花』49号に発表した「豊の国の鏝絵」の続編。

人形作家・石塚公昭による怪しい「文士人形写真」、台湾の庶民文化を発信する出版社「漢聲」(ハンシェン)、岡部伊都子らの手書きエッセイ「〝手〟をめぐる四百文字」など、見応えのある記事が並ぶ。
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わたしの友は、やっぱり、いつも庭にいる草木、そしてミミズやモグラたちなんだ。わたしは先祖からのクラシックな庭の風景は、そのまま、しっかりまもっている。斉荘かわらず幾星霜。うっかり、いじくって姿をかえては、先祖に叱られると、思っている。

(「友はいつも庭にいる」榊莫山より)
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◎Contents
特集① 榊莫山・庭宇宙 ー 野情粛々
 莫山庭宇宙総図 ー 莫山十四景
 友はいつも庭にいる(榊莫山)
 創造の宇宙(黒田杏子)
特集② 藤田洋三・鏝絵「文明開化」
 豊の国からの発信 ー 鏝絵連合王国を目指す
 えびす顔の熱烈歓迎
 土壁に棲み、魔を払う聖獣 ー 竜、虎、獅子、波兎
 北の意匠は豪壮 ー 名工のいるところ名作あり
 世紀末素朴派の百年(藤田洋三)
日本味覚採集・涼菓四白 ー 葛粉、白玉粉、白小豆、蕨粉
石塚公昭によるイメージの中の文士たち
飛鴻堂印譜(串田孫一)
鬼師・小林平一(駒澤琛道)
星火燎原 ー 台湾「漢聲」の本
レイアウトの仕事師 ー 多川精一の本づくり
〝手〟をめぐる四百文字
 手さん、ありがとう(岡部伊都子)
 触れる。(熊田千佳慕)
 拍手喝采(獅子てんや)
 指先の歴史(土屋賢二)
ウインパーの『アルプス登攀記』(高田宏)
韓の国、紙と人との交情
銀花萌芽帖
 きりん亭の冷麺、はこだて工芸舎、下村紀江さんのもんぺ 
書物雑記 ほか

絶版または版元品切れ
ソフトカバー
□publisher:文化出版局
□date of issue:1998年
□size:25.8x18.2cm
□page:196
□condition:経年なり・普通 カバースレ少汚れ傷み

» デザイン・アート
https://narda.thebase.in/categories/1326657
¥1,000

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