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日影丈吉集 かむなぎうた(日下三蔵 編)- 怪奇探偵小説名作選〈8〉
幻想的なミステリー小説の名手・日影丈吉が描き出す、迷宮世界へと誘う精選短篇集。
昭和24年に探偵小説雑誌『宝石』の懸賞コンクールに入選し、江戸川乱歩と折口信夫に絶賛されたデビュー作「かむなぎうた」をはじめ、「鵺の来歴」「月夜蟹」「猫の泉」など16篇を収載。
文庫初収録の3篇を含む本書は、抒情性をまとった緻密な文体の魅力を堪能できる貴重な一冊となっている。
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その日は鳥も鳴く音をひそめていた。眼を上げる度に、何処かの隅で、黄ばんだ顔のような巨きな桐の葉が、ゆるゆると鉛直の糸をひいて落ちる。おもい切りゆるゆると、虫の這うほどに落ちる。そうした四囲の物憂さは、やがて私に憑いてしまった。
(「かむなぎうた」より)
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◎Contents
かむなぎうた
狐の鶏
奇妙な隊商
東天紅
飾燈
鵺の来歴
旅愁
吉備津の釜
月夜蟹
ねずみ
猫の泉
写真仲間
饅頭軍談
王とのつきあい
粉屋の猫
吸血鬼
絶版または版元品切れ
ソフトカバー ダストカバー
□publisher:ちくま文庫
□date of issue:2003年 初版
□size:14.8x10.6cm
□page:505
□condition:経年なり・良好 カバー小ヨレ
★商品写真を撮影し直し、再アップしました
» 小説
https://narda.thebase.in/categories/1326662
昭和24年に探偵小説雑誌『宝石』の懸賞コンクールに入選し、江戸川乱歩と折口信夫に絶賛されたデビュー作「かむなぎうた」をはじめ、「鵺の来歴」「月夜蟹」「猫の泉」など16篇を収載。
文庫初収録の3篇を含む本書は、抒情性をまとった緻密な文体の魅力を堪能できる貴重な一冊となっている。
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その日は鳥も鳴く音をひそめていた。眼を上げる度に、何処かの隅で、黄ばんだ顔のような巨きな桐の葉が、ゆるゆると鉛直の糸をひいて落ちる。おもい切りゆるゆると、虫の這うほどに落ちる。そうした四囲の物憂さは、やがて私に憑いてしまった。
(「かむなぎうた」より)
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◎Contents
かむなぎうた
狐の鶏
奇妙な隊商
東天紅
飾燈
鵺の来歴
旅愁
吉備津の釜
月夜蟹
ねずみ
猫の泉
写真仲間
饅頭軍談
王とのつきあい
粉屋の猫
吸血鬼
絶版または版元品切れ
ソフトカバー ダストカバー
□publisher:ちくま文庫
□date of issue:2003年 初版
□size:14.8x10.6cm
□page:505
□condition:経年なり・良好 カバー小ヨレ
★商品写真を撮影し直し、再アップしました
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