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しんせかい(山下澄人 著)
倉本聰の富良野塾第二期生で、1996年より劇団FICTIONを主宰、小説家としても活動している山下澄人が、2017年に芥川賞を受賞した作品。
1985年に19歳で富良野塾に入った際の体験をもとに、著者の原点となる記憶をたぐりよせて書かれたもの。どの場所でも、誰にでも起こりうる、あるひとつの青春。
入塾試験前夜の希望と不安を写した短編も収録。
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「シナリオの枠はね。数学なんだよ」
【先生】がいった。
「因数分解と同じ」
いんすうぶんかい。
「みんな習ったよね。因数分解」
習ってない。
「中学のときに習ってるはずだよ」
習ったのか。忘れた。
「だけどそれだけじゃもちろんシナリオは書けない。感性もいる」
いんすうぶんかい。何だろういんすうぶんかい。
(「しんせかい」より)
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カバー画:大竹守
解説:「覚めながらみる夢」朝吹真理子
ソフトカバー ダストカバー 帯あり
□publisher:新潮文庫
□date of issue:2019年 初版
□size:15x10.5cm
□page:178
□condition:経年なり・良好
» 小説
https://narda.thebase.in/categories/1326662
1985年に19歳で富良野塾に入った際の体験をもとに、著者の原点となる記憶をたぐりよせて書かれたもの。どの場所でも、誰にでも起こりうる、あるひとつの青春。
入塾試験前夜の希望と不安を写した短編も収録。
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「シナリオの枠はね。数学なんだよ」
【先生】がいった。
「因数分解と同じ」
いんすうぶんかい。
「みんな習ったよね。因数分解」
習ってない。
「中学のときに習ってるはずだよ」
習ったのか。忘れた。
「だけどそれだけじゃもちろんシナリオは書けない。感性もいる」
いんすうぶんかい。何だろういんすうぶんかい。
(「しんせかい」より)
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カバー画:大竹守
解説:「覚めながらみる夢」朝吹真理子
ソフトカバー ダストカバー 帯あり
□publisher:新潮文庫
□date of issue:2019年 初版
□size:15x10.5cm
□page:178
□condition:経年なり・良好
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