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彷書月刊 特集:大正十年書生生活 岡本一平『人の一生』を読む  2008年4月号

彷書月刊 特集:大正十年書生生活  岡本一平『人の一生』を読む  2008年4月号
1985年から2010年(通巻300号)まで刊行されていた、古書と古書店をテーマとした月刊誌『彷書月刊』より。毎号、古書とそのまわりの世界に関する話題を深く掘り下げた特集が組まれている。

通巻270号の特集は「大正十年書生生活 岡本一平『人の一生』を読む」。

岡本一平の『人の一生』は、大正10年から15年まで「東京朝日新聞」「婦女界」に連載され、大評判を呼んだ漫画小説。主人公「唯野人成」(ただのひとなり)が、棚からボタ餅的な「成功」と、頓珍漢な「失敗」を繰り返しながら成り上がっていく講談調の物語に漫画が添えられ、読者をぐいぐいと引き込んでいく。

本特集では、「唯野人成」の人生行路の背景となっている書生生活、大衆文化、食、ファッション、都市景観、住宅事情、事件などが多角的に読み解かれ、大正時代の世相が浮き彫りにされている。

本誌主催の第1回古本小説大賞で作家としてデビューした石田千の「踏切趣味」をはじめ、読み応えのある長期連載がならぶ。
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岡本一平作『人の一生』の主人公、唯野人成君は「書生」であり、彼の生活を見ればその「学業・学問」が窺えるはずである。さぞや「暇あるごとに学問」している……はずが、カフェでコーヒーを飲んでいるところを父に見つかっては怒鳴られたり、女性達に言い寄られ「なぜ俺はモテるのか」と鏡で自分の顔を見つめたりと「学業を習ふ」素振りが微塵も感じられないのである。

(「学校と教育」青木亮人より)
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◎Contens
▶︎特集 大正十年書生生活 岡本一平『人の一生』を読む
 東京見物(和田博文)
 花咲く馬鈴薯とサンドヰツチ(近藤裕子)
 移り変わるファッション(和田桂子)
 大正十年・世相と事件(下川耿史)
 「表現派」の眼(山田俊幸)
 大衆の読書 民衆の読書(扉野良人)
 学校と教育(青木亮人)
 大正期住宅事情(早川芳枝)
 大正の行楽 — 一九二〇年代を中心に(小泉京美)
 震災前の「夜の時代」(堀切直人)
▶︎連載
 尋ね人の時間(49)(河内紀)
 均一小僧の気まぐれ古書店紀行(123)(岡崎武志)
 紙屑のモダニズム(69)(橋詰紳也)
 ハルミン&ナリコの読書クラブ(80)(浅生ハルミン)
 ぼくの書サイ徘徊緑(80)(南陀楼綾繁)
 古本屋台(3)(Q.B.B)
 踏切趣味(68)(石田千)
 新刊・旧刊「絵のある」岩波文庫を楽しむ(14)(坂崎重盛)
 昼寝のまくら(15)(藤巻法明)
 本の海で溺れる夢を見た(24)(nanakikae)
 執心ぐら(39)(成瀬正祐)
 古本屋畸人伝(99)(青木正美)
ホンの情報
ナナフシの散歩道
全国古書店案内 85[大岡山/田園調布/鵜の木編]
探求書・古書目録・即売会情報
猿楽町だより

絶版または版元品切れ
ソフトカバー
□publisher:2008年
□date of issue:彷徨舎
□size:21x14.8cm
□page:95
□condition:経年なり・良好

★「人の一生」全編を収録した『一平全集 第六巻』を、当店にて販売中です。
https://narda.thebase.in/items/45544385

» 収集・雑学・その他
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¥700 SOLD OUT

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