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はる なつ あき ふゆ(森田たま 著、中谷宇吉郎 扉絵)★函なし裸本

はる なつ あき ふゆ(森田たま 著、中谷宇吉郎 扉絵)★函なし裸本
森田たまは、雑誌『少女世界』への投稿が認められ、10代の時に札幌から上京し、少女小説でデビュー。戦前戦後にわたって数多くの随筆を著し、女性エッセイストの先駆けとなった。

札幌、東京、大阪、神戸、箱根、鎌倉、上海 …… 住人として、旅人として、著者が関わりをもったさまざまな街の、春夏秋冬の思い出を綴った随筆集。

太平洋戦争のさなかに刊行されたものだが、淡々と綴られた筆致の中に、戦火におびやかされる以前の日々を懐かしみ、慈しむような想いが感じられる。
「雪は天からの手紙」という言葉で知られる、中谷宇吉郎による扉絵も味わい深い。
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佐野繁次郎さんが、新綠の箱根のホテルへ遊びに見えた時、一年を箱根で過ごした私に向つて、箱根はいつが一番よいかときかれた。言下に私は、それは冬ですねとお答へした。佐野さんは私の言葉を信じ、一月から二月へかけて、箱根の風景を描きに行かれた。(略)
強羅のホテルから眺めた裏山の雜木林、それに続く早雲山。表側の明星、明神ヶ嶽など、いづれもあたたかな冬の陽ざしをいつぱいに浴びて、うす紫にかすんでゐる。それ等の何處と何處を描かれたのであらうと、いつか見せて頂く日をたのしみにしてゐる。

(「ふゆ 箱根」より)
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◎Contents
はる
 東京
 札幌
 大阪
 箱根
 千里山
なつ
 岡山
 京都
 札幌
 鎌倉
 別府
あき
 西宮
 神戸
 登別
 池田
 枚方
 京都
 塩原
 東京
ふゆ
 上海
 東京
 札幌
 箱根

絶版または版元品切れ
ハードカバー ★函欠け裸本
□publisher:中央公論社
□date of issue:1943年 初版
□size: 18.7x13.5cm
□page:325
□condition:経年なり・可 ヤケスレ汚れ傷み 背ヤケ退色
三方ヤケ 経年シミ 裏見返しラベル剥がし跡

» 随筆・エッセイ
https://narda.thebase.in/categories/1326663
¥900 SOLD OUT

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