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ラカム装苑 - 1972年6月

ラカム装苑 - 1972年6月
イタリアの「RAKAM」と日本の「装苑」、ともに1930年代からの長い歴史をもつ2誌の共同編集による、1970年代の手芸雑誌。

イタリアならではのカラフルなモダンデザインを、大判の紙面いっぱい大胆なレイアウトで見せてくれる。上質なインテリアページの写真や、手芸文化に関するエッセイなどをちりばめた、贅沢な雑誌。
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六月になると哀しくなる。哀しくなるみたいに、せつなくて、はかなくて、どうしても胸をうたれてしまうのは、あじさいをみるときである。
子供の頃、わたしは郊外の、まだ麦畠や豚の匂いのする田舎に住んでいて、そこは日本風の庭の、ひどく広いうちだったのをおぼえている。砂利をふんで鉄のいかめしい門から玄関へと歩いていく両脇に、おもたいほどの大きなあじさいが、その紫陽花の名の通り、青、紫に淡く咲きこぼれているのを、わたしは、恋も知らないのに、胸をせつなくして、いつも、しばらく眺めていたのである。

(「あじさい」白石かずこ より)
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◎Contents
巻頭エッセイ:
あじさい(白石かずこ)
麻(水野正夫)
ポップとオプアートの部屋
アップリケとベッドスプレッドのある部屋
モザイク風にまとめた部屋
特集1 クロス・ステッチ
 サンプラーと花の額
 ランプシェード
 ピローケース
 野の花のクッション三つ
 幾何学模様のアラベスク風
 二つのカーテンタッセル
 丸いマット
特集2 赤ちゃんコーナー
 パリで赤ちゃんを育てて(森川澄子)
 りんごのモチーフひとそろい
 大きなまんまるいかご
テーブルクロスとナプキン
 ばらのテーブルクロス
 花のナプキン
白いレースのワンピース — かぎ針編み
クリくりの生活観 新しい部屋の演出について(久里洋二)
トロふき(真木洋子)
皮の大きなかかえバッグ(吉永小百合)
手工芸とそのエピソード
 帝政ロシアの情熱の女帝エカテリーナ二世
歴史の中の手芸
 手芸品のサンプラー ほか

絶版または版元品切れ
ソフトカバー
□publisher:文化出版局
□date of issue:1972年
□size:33×24.3cm
□page:130
□condition:経年なり・普通 カバースレ汚れ傷み小キレ
三方薄ヤケ

» 手芸
https://narda.thebase.in/categories/1326669
¥2,500

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