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私の小さなたからもの(石井好子 著)
2011年、石井好子が逝去した翌年に刊行されたエッセイコレクションの文庫化。
1952年の「のんびりした巴里」(それいゆ 掲載)から、2006年の「コンシェルジュ」(婦人画報 掲載)まで、半世紀以上におよぶ時間軸のなかで綴られた、「心の中のたからもの」についての珠玉の文章が集められている。巻頭に愛用の品々の写真を掲載。
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ある夜突然「フジタ」が二十本もある大きなバラの花束をかかえて店に入ってきた。私のためだと知って誰よりも驚いたのは私であったが、店の人も驚いた。どこの馬の骨とも知れない日本人歌手に世界のフジタが花をささげたのだから、翌日から人々の態度がかわったほどであった。それ以後先生には本当によくしていただいた。
「どうしてパスドックに来られたのですか」と後になってきいたら、「戦前、戦後を通じてパリのナイトクラブで歌ったのは君一人だからね、応援したかったのよ」と言われた。
(「フジタ画伯の小さなデッサン」より)
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◎Contents
ハンブルグの絵皿
お気に入りのフライパン
ミモザ。美しい名前、なつかしい花
私の好きなシャンソン
眠るために必要なもの
コンパクトとパフ
バラのコサージ
レインブーツの季節
記憶をよびさます、パルファン
ジャコメッティの鎮静剤
ヨーロッパを思わせる北海道
トアホテルのコーヒー
蚤の市で買った家具
私のマンハッタン
亜土ちゃんについて
私が好きなこの店・この一品
フジタ画伯の小さなデッサン
人生がバラ色に見えるとき ほか
絶版または版元品切れ
ソフトカバー ダストカバー 帯あり
□publisher:河出文庫
□date of issue:2015年 初版
□size:15x10.5cm
□page:258
□condition:経年なり・良好 上端ヨレ
» 随筆・エッセイ
https://narda.thebase.in/categories/1326663
1952年の「のんびりした巴里」(それいゆ 掲載)から、2006年の「コンシェルジュ」(婦人画報 掲載)まで、半世紀以上におよぶ時間軸のなかで綴られた、「心の中のたからもの」についての珠玉の文章が集められている。巻頭に愛用の品々の写真を掲載。
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ある夜突然「フジタ」が二十本もある大きなバラの花束をかかえて店に入ってきた。私のためだと知って誰よりも驚いたのは私であったが、店の人も驚いた。どこの馬の骨とも知れない日本人歌手に世界のフジタが花をささげたのだから、翌日から人々の態度がかわったほどであった。それ以後先生には本当によくしていただいた。
「どうしてパスドックに来られたのですか」と後になってきいたら、「戦前、戦後を通じてパリのナイトクラブで歌ったのは君一人だからね、応援したかったのよ」と言われた。
(「フジタ画伯の小さなデッサン」より)
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◎Contents
ハンブルグの絵皿
お気に入りのフライパン
ミモザ。美しい名前、なつかしい花
私の好きなシャンソン
眠るために必要なもの
コンパクトとパフ
バラのコサージ
レインブーツの季節
記憶をよびさます、パルファン
ジャコメッティの鎮静剤
ヨーロッパを思わせる北海道
トアホテルのコーヒー
蚤の市で買った家具
私のマンハッタン
亜土ちゃんについて
私が好きなこの店・この一品
フジタ画伯の小さなデッサン
人生がバラ色に見えるとき ほか
絶版または版元品切れ
ソフトカバー ダストカバー 帯あり
□publisher:河出文庫
□date of issue:2015年 初版
□size:15x10.5cm
□page:258
□condition:経年なり・良好 上端ヨレ
» 随筆・エッセイ
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