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春の予感(増田れい子 著)
戦後初めて採用された女性記者の一人として毎日新聞社に入り、エッセイストとしても多数の作品を著した増田れい子の随筆集。
自らの内面を旅するように、移ろいゆく四季、日々の営みへの思い、親しい人々との交流をこまやかな筆で綴る、77篇を収録。
カバー:スウェーデン織物、山梨幹子。
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ベティさんはいつごろから横浜に住むようになったのか、私があったときはもう白髪のおばあさんになっていた。元町の近くに、緑と白のペンキをぬりわけたレストラン“ベティズキッチン”を開いていた。(略)
横浜が好きなのは、どうしてだろうか、こんどは自分に問うてみる。ここには、たとえばベティさんのような、人に知られぬ物語を内に抱いて、ひそやかに生きている人がいるからだろう。さびしさをかくして生きている人がいるからだろうと思う。
(「ベティさんのいる港町」より)
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◎Contents
冬の散歩
小さな旅
ベティさんのいる港町
伊豆爪木崎
長崎にて
丹波の古布
海の家族
土の匂い
風紋
残菊の庭
花森安治さんの死
かぜ休み
新緑のなかで
パンを育てる
藍の仕事着
星のある洗面器
いい忘れた言葉
おくりもの
瓦の海
破片
月を探しに
鶴の舞う夜
思いの底
稲妻
主婦に自立はあるか
足のうらにさした紅
父よ ほか
絶版または版元品切れ
ハードカバー ダストカバー 帯あり
□publisher:冬樹社
□date of issue:1983年 4刷(1979年 初版)
□size:19.6x13.5cm
□page:242
□condition:経年なり・普通 カバースレ汚れ傷み 上端ヨレ
小口茶シミ 帯経年シミ
» 随筆・エッセイ
https://narda.thebase.in/categories/1326663
自らの内面を旅するように、移ろいゆく四季、日々の営みへの思い、親しい人々との交流をこまやかな筆で綴る、77篇を収録。
カバー:スウェーデン織物、山梨幹子。
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ベティさんはいつごろから横浜に住むようになったのか、私があったときはもう白髪のおばあさんになっていた。元町の近くに、緑と白のペンキをぬりわけたレストラン“ベティズキッチン”を開いていた。(略)
横浜が好きなのは、どうしてだろうか、こんどは自分に問うてみる。ここには、たとえばベティさんのような、人に知られぬ物語を内に抱いて、ひそやかに生きている人がいるからだろう。さびしさをかくして生きている人がいるからだろうと思う。
(「ベティさんのいる港町」より)
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◎Contents
冬の散歩
小さな旅
ベティさんのいる港町
伊豆爪木崎
長崎にて
丹波の古布
海の家族
土の匂い
風紋
残菊の庭
花森安治さんの死
かぜ休み
新緑のなかで
パンを育てる
藍の仕事着
星のある洗面器
いい忘れた言葉
おくりもの
瓦の海
破片
月を探しに
鶴の舞う夜
思いの底
稲妻
主婦に自立はあるか
足のうらにさした紅
父よ ほか
絶版または版元品切れ
ハードカバー ダストカバー 帯あり
□publisher:冬樹社
□date of issue:1983年 4刷(1979年 初版)
□size:19.6x13.5cm
□page:242
□condition:経年なり・普通 カバースレ汚れ傷み 上端ヨレ
小口茶シミ 帯経年シミ
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