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草いちご(新川和江 著)

草いちご(新川和江 著)
折々の心に去来する、自然、暮らし、詩や芸術に関する想いを、自らの詩をまじえて書き綴った随筆集。あとがきに、表題の『草いちご』には「野に生えた草の実ほどのちいさな文章」という意味を込めた、と記されている。

岡本かの子がもつ〈虚しさ〉の影について心を寄せる「くちびるのない愛人」という随筆には、次のような詩篇が添えられている。
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それらは勝手に何処へなりと
惜しげなく流れ去らせてよいものだ
まもなく私は見つけ出す
つめたく閃く稲妻型の合鍵を
それからいそいそ出かけていく
Poésieという名の
くちびるのない むごい愛人の部屋へ

(「くちびるのない愛人 — 外出」より) 
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◎Contents
詩の中の花
くちびるのない愛人
鳥と罌粟の花と馬と
わたしを束ねないで
レチヨーの葉
この世においしい物ありて
抽斗をあけるように
私の中の大手拓次
詩人の庭
引っ越し前 ほか

ソフトカバー フランス装 函
□publisher:山梨シルクセンター出版部
□date of issue:1972年 初版
□size:20x13.8cm
□page:202
□condition:経年なり・普通 函ヤケスレ汚れ傷み 背ヤケ
本体は良好な状態です

» 随筆・エッセイ
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