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今昔(森田たま 著)

今昔(森田たま 著)
森田たまは、雑誌『少女世界』への投稿が認められ、10代の時に札幌から上京し、少女小説でデビュー。戦前戦後にわたって数多くの随筆を著し、女性エッセイストの先駆けとなった。

かつての暮らしの中にあった豊かさとモダンさ、そして、非常な勢いで変わりゆく戦後の日々。身のまわりの「今昔」へのあふれる思いを、しなやかな筆致で綴る随筆集。

暮しの手帖社から出版された単行本の初期の名著。2005年に新装復刻版が出ているが、緑色の紙を貼り込んだシンプルな函に、本体表紙の臙脂の着物柄が映えるオリジナル版の造本、旧仮名遣いの組版は、うっとりするほど美しい。
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灰皿も硝子にかへて衣更へ

吉屋信子さんの句である。夏を迎へる新鮮さがあふれてゐて、いかにも涼しげである。山の手の小ぢんまりした洋館が眼に浮ぶ。ベランダの白い籐椅子、籐の卓の上の灰皿は今日から硝子にかわつた。さうして、そこへきて晝の煙草をゆつくりと一本吸ふ女あるじは、プリント木綿の軽快なワンピースを着ている。
(「衣がへ」より)
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◎Contents
東のきもの西のきもの
なづな花咲く
長じゆばん
着物への別辭
雜談
小鳥の巢箱
田舎家
小鳥來る日
夜半の友
雨の一日
山住み
おままごと
白いふねの人々 ほか

絶版または版元品切れ(2005年に新装復刻版刊行)
ハードカバー 函
□publisher:暮しの手帖社
□date of issue:1951年 初版
□size:19.2x13.5cm
□page:266
□condition:経年なり・普通 函ヤケスレ汚れ傷み
本体 背ヤケ 三方ヤケ 小口茶シミ 経年シミ

» 随筆・エッセイ
https://narda.thebase.in/categories/1326663
¥2,400 SOLD OUT

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