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にっぽんの美男美女(武田泰淳 著)★難あり
アプレな男女の恋愛譚を諧謔に満ちた筆致で描く表題作「にっぽんの美男美女」、大分別府をめぐる講演旅行での虚実不明なエピソードを記した「グロテスク」など、短篇9篇、戯曲1篇を収録。
戦後派作家・武田泰淳が身のうちに抱えこむ「虚無」が、そこはかとなくにじみ出す小品集。
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その夜、宴会の席で、私は一ばん健康そうな、一ばん若い妓にたずねました。
「あんた、どの地獄が好き? 坊主かい、ワニかい」
「え? わたし……血の池が好き」
肉の厚みにもかかわらず、案外小さな声で、彼女は答えました。
(「グロテスク」より)
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◎Contents
悲恋
にっぽんの美男美女
興安嶺の支配者
燃えあがるみどりの底
ウラニウム青春
汝の母を!
怪しき村の旅人
杭を打つ
士魂商才
グロテスク
絶版または版元品切れ
ハードカバー 函
□publisher: 筑摩書房
□date of issue:1957年 初版
□size:20 x 14cm
□page:218
□condition:経年なり・可
★函こわれ 背破れ欠け ヤケ強(写真10枚目)
本体は比較的きれいな状態です
» 小説
https://narda.thebase.in/categories/1326662
戦後派作家・武田泰淳が身のうちに抱えこむ「虚無」が、そこはかとなくにじみ出す小品集。
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その夜、宴会の席で、私は一ばん健康そうな、一ばん若い妓にたずねました。
「あんた、どの地獄が好き? 坊主かい、ワニかい」
「え? わたし……血の池が好き」
肉の厚みにもかかわらず、案外小さな声で、彼女は答えました。
(「グロテスク」より)
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◎Contents
悲恋
にっぽんの美男美女
興安嶺の支配者
燃えあがるみどりの底
ウラニウム青春
汝の母を!
怪しき村の旅人
杭を打つ
士魂商才
グロテスク
絶版または版元品切れ
ハードカバー 函
□publisher: 筑摩書房
□date of issue:1957年 初版
□size:20 x 14cm
□page:218
□condition:経年なり・可
★函こわれ 背破れ欠け ヤケ強(写真10枚目)
本体は比較的きれいな状態です
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