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情痴小説の研究(北上次郎 著)

情痴小説の研究(北上次郎 著)
泣き虫で、身勝手で、独善的で、恋愛に溺れ、流されてゆく…そんな男たちが繰り広げる喜怒哀楽を描く33作品を取り上げ、「情痴小説とは何か」を考察する、異色の書評集。目次に並ぶ文言に、「男のどうしようもなさ」「男女のわかりあえなさ」がにじみ出ています。

著者・北上次郎は、『本の雑誌』の発行人・目黒考二の変名。1997年にマガジンハウスから刊行された単行本の文庫化。
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情痴小説とは、ダメ男小説だ。主人公の特徴は、①主体性に欠けること②優柔不断であること③反省癖があること④自己弁護がうまいこと⑤何事にも熱中しないこと。そんな中年男の浮気話に嫌気がさしながらも心がなごんだりするのは、それが自分の胸の裡を映す鏡だからかもしれない。(カバー裏紹介文より)
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◎Contents
身勝手な男の本音(徳田秋声『仮装人物』)
わがままなヒロインたち(舟橋聖一『蜜蜂』)
偽善者の告白(島崎藤村『新生』)
なにも言わぬ恋(中里恒子『時雨の記』)
主体性のない男(宇野千代『おはん』)
軀だけを求める男(吉行淳之介『暗室』)ほか

絶版または版元品切れ
ソフトカバー ダストカバー
□publisher:ちくま文庫
□date of issue:2003年 2刷(2001年 初版)
□size:14.6x10.6cm
□page:288
□condition:経年なり・普通 スレ汚れ傷み 角当たり

» 随筆・エッセイ
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