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発熱(ル・クレジオ 著、高山鉄男 訳、高松次郎 装幀)
フランスのノーベル文学賞受賞作家ル・クレジオが、デビュー長編作『調書』に続く著作として1965年に発表した短編集。作者自身による序文には「小さな狂気に関する九つの物語」と記されています。
ここで描かれているのは、発熱・歯痛といった「生理的な危機」をきっかけとして、日常生活の枠から抜け出していく人々の姿。生理的感覚への固執、言語的・文化的なものへの不信、現実からの「逃亡」など、ル・クレジオ的世界の原型が示された作品集となっています。
装幀を手がける高松次郎は、1960年代に赤瀬川原平、中西夏之と芸術集団ハイレッドセンターを結成したことでも知られる前衛芸術家。
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わたしの頭蓋と目の外で
気の狂った人間たちのゆっくりとした死がたちのぼった。
まるで拳のように
旗が風に打ちあたっていた それには
『怒り』
と書いた破れた布がくっついていた
(「発熱」より)
絶版または版元品切れ
ソフトカバー ダストカバー
□publisher:新潮社
□date of issue:1971年 3刷(1970年初版)
□size:19.6x13.8cm
□page:287
□condition:経年なり・可 ヤケスレ汚れ傷み 序文・あとがきに線引きあり
» 小説
https://narda.thebase.in/categories/1326662
ここで描かれているのは、発熱・歯痛といった「生理的な危機」をきっかけとして、日常生活の枠から抜け出していく人々の姿。生理的感覚への固執、言語的・文化的なものへの不信、現実からの「逃亡」など、ル・クレジオ的世界の原型が示された作品集となっています。
装幀を手がける高松次郎は、1960年代に赤瀬川原平、中西夏之と芸術集団ハイレッドセンターを結成したことでも知られる前衛芸術家。
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わたしの頭蓋と目の外で
気の狂った人間たちのゆっくりとした死がたちのぼった。
まるで拳のように
旗が風に打ちあたっていた それには
『怒り』
と書いた破れた布がくっついていた
(「発熱」より)
絶版または版元品切れ
ソフトカバー ダストカバー
□publisher:新潮社
□date of issue:1971年 3刷(1970年初版)
□size:19.6x13.8cm
□page:287
□condition:経年なり・可 ヤケスレ汚れ傷み 序文・あとがきに線引きあり
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