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鬼園の琴(内田百閒 著)- 旺文社文庫 全作品集
百閒の遺志に従い「旧仮名遣い」を用いて、昭和54年から59年まで刊行された旺文社文庫〈特別企画〉全作品集より。
『阿房列車』に関連するエピソード「列車食堂」などの随筆、漱石俳句の鑑賞、『贋作 吾輩は猫である』の続編、戦前に口述筆記による談話集として制作された「百鬼園夜話」など、バラエティに富んだ内容。
戦後3冊目の随筆集『鬼園の琴』(昭和27年刊)に、談話集『百鬼園夜話』(昭和24年刊・原稿は昭和16年作成)を併載。
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ついこなひだ、所用があつて、と云ひたい所だが、用事はなかつたけれど、大阪へ行つて来た。用事のない者は汽車に乗せないとは云はない様だから、忙しい人にまぎれて、澄まして乗つて行つた。
用事はなくても、お金を分別して、支度をして出かけたのだから、どう云ふわけで行く気になつたかと云ふ事を考へつめる事は出来る。それを強ひて云へば、暫らく振りで、汽車ぽつぽに乗りに行つたのである。
(「列車食堂」より)
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◎Contents
▶︎鬼園の琴
華甲ニ年
關門
雅會
正月の稻妻
やり直し
夕刊
夜風と泥坊
前掛けと漱石先生
猪の足頸
食用蛙
新本
酌
小難
がんもどき
君ケ代
巡査と喘息
滄桑
學校裏
拂ひ殘り
片寢
鼻赤
贋泥
列車食堂
有樂町
栗鼠
酒吃り 俳句
義理の讀書
「舌の蟲干し」
ねぢり棒
八月十五日の涙
代作
漱石俳句の鑑賞
贋作吾輩は猫である 續篇
▶︎百鬼園夜話
口上
丸の内
斯う云ふ借金もある
米の成る木
入学試験
お花見
病坐中
不死の病
菜食論者
暖衣
飽食
白砂青松
坂のいろいろ
はだかの記
海と航空
海水浴
麦酒の話
ラムネ、サイダー、平野水
故人の来訪
時計
坊主
光り物
インキ、ペン、原稿用紙
會陽
急行列車
汽車、自動車、飛行機、エレヱーター
サーカス
覗き眼鏡
芝居
映画残茶
ラヂオ、レコード
犬
蕎麦、饂飩、麺麭
豆腐
下宿屋
鮒鮨
帽子
洋服
電気燈
小銭の話
交番
「鬼園の琴」「百鬼園夜話」雑記:平山三郎
絶版または版元品切れ
ソフトカバー ダストカバー
□publisher:旺文社文庫
□date of issue:1982年 初版
□size:15x11cm
□page:334
□condition:経年なり・普通 カバーヤケスレ汚れ傷み
三方ヤケ 小口シミ
» 随筆・エッセイ
https://narda.thebase.in/categories/1326663
『阿房列車』に関連するエピソード「列車食堂」などの随筆、漱石俳句の鑑賞、『贋作 吾輩は猫である』の続編、戦前に口述筆記による談話集として制作された「百鬼園夜話」など、バラエティに富んだ内容。
戦後3冊目の随筆集『鬼園の琴』(昭和27年刊)に、談話集『百鬼園夜話』(昭和24年刊・原稿は昭和16年作成)を併載。
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ついこなひだ、所用があつて、と云ひたい所だが、用事はなかつたけれど、大阪へ行つて来た。用事のない者は汽車に乗せないとは云はない様だから、忙しい人にまぎれて、澄まして乗つて行つた。
用事はなくても、お金を分別して、支度をして出かけたのだから、どう云ふわけで行く気になつたかと云ふ事を考へつめる事は出来る。それを強ひて云へば、暫らく振りで、汽車ぽつぽに乗りに行つたのである。
(「列車食堂」より)
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◎Contents
▶︎鬼園の琴
華甲ニ年
關門
雅會
正月の稻妻
やり直し
夕刊
夜風と泥坊
前掛けと漱石先生
猪の足頸
食用蛙
新本
酌
小難
がんもどき
君ケ代
巡査と喘息
滄桑
學校裏
拂ひ殘り
片寢
鼻赤
贋泥
列車食堂
有樂町
栗鼠
酒吃り 俳句
義理の讀書
「舌の蟲干し」
ねぢり棒
八月十五日の涙
代作
漱石俳句の鑑賞
贋作吾輩は猫である 續篇
▶︎百鬼園夜話
口上
丸の内
斯う云ふ借金もある
米の成る木
入学試験
お花見
病坐中
不死の病
菜食論者
暖衣
飽食
白砂青松
坂のいろいろ
はだかの記
海と航空
海水浴
麦酒の話
ラムネ、サイダー、平野水
故人の来訪
時計
坊主
光り物
インキ、ペン、原稿用紙
會陽
急行列車
汽車、自動車、飛行機、エレヱーター
サーカス
覗き眼鏡
芝居
映画残茶
ラヂオ、レコード
犬
蕎麦、饂飩、麺麭
豆腐
下宿屋
鮒鮨
帽子
洋服
電気燈
小銭の話
交番
「鬼園の琴」「百鬼園夜話」雑記:平山三郎
絶版または版元品切れ
ソフトカバー ダストカバー
□publisher:旺文社文庫
□date of issue:1982年 初版
□size:15x11cm
□page:334
□condition:経年なり・普通 カバーヤケスレ汚れ傷み
三方ヤケ 小口シミ
» 随筆・エッセイ
https://narda.thebase.in/categories/1326663
