Item
回転椅子(中里恒子 著、芹沢銈介 装画)
1939年に女性初の芥川賞作家となった中里恒子が、1986年に刊行した最晩年の長編小説。
アルゼンチンに単身赴任している夫を想いながら、東京で幼い息子と二人で暮らす奈保子。妻子ある男とドライな不倫関係を続ける、キャリアウーマンの可津子。亡夫の友人に持ちかけられたゴルフ場の共同経営で痛手を追う遠藤夫人……。
女子校を卒業したクラスメートたちそれぞれの、「回転椅子」がまわるように変転していく人生の光と影を描く。
---------------------------------
ぐるぐると椅子をまわして、一生、変化を楽しめるのも、奈保子は、わるくないと思っている。
だが、そのような視点の移り変りが、いつまで心を打つといえるであろう。
或る一点に、じっと視線を向ける生活をしなければならない気もするのである。ただ、ちょっと視点を変えればよい場合と、視点を変えたたけでは、すまない事情が起ることもあり得るからである。
(本文より)
---------------------------------
装画:芹沢銈介
題字:著者
装幀:竹内和重
絶版または版元品切れ
ハードカバー ダストカバー
□publisher:文藝春秋
□date of issue:1986年 初版
□size:19.5x13.5cm
□page:308
□condition:経年なり・普通 カバースレ汚れ 背ヤケ褪色
» 小説
https://narda.thebase.in/categories/1326662
アルゼンチンに単身赴任している夫を想いながら、東京で幼い息子と二人で暮らす奈保子。妻子ある男とドライな不倫関係を続ける、キャリアウーマンの可津子。亡夫の友人に持ちかけられたゴルフ場の共同経営で痛手を追う遠藤夫人……。
女子校を卒業したクラスメートたちそれぞれの、「回転椅子」がまわるように変転していく人生の光と影を描く。
---------------------------------
ぐるぐると椅子をまわして、一生、変化を楽しめるのも、奈保子は、わるくないと思っている。
だが、そのような視点の移り変りが、いつまで心を打つといえるであろう。
或る一点に、じっと視線を向ける生活をしなければならない気もするのである。ただ、ちょっと視点を変えればよい場合と、視点を変えたたけでは、すまない事情が起ることもあり得るからである。
(本文より)
---------------------------------
装画:芹沢銈介
題字:著者
装幀:竹内和重
絶版または版元品切れ
ハードカバー ダストカバー
□publisher:文藝春秋
□date of issue:1986年 初版
□size:19.5x13.5cm
□page:308
□condition:経年なり・普通 カバースレ汚れ 背ヤケ褪色
» 小説
https://narda.thebase.in/categories/1326662
